あがり症や赤面、ふるえ、動悸など社会不安障害(SAD)の方へ正しい治療で快適な生活を送るための情報サイト。

お薬の種類と特徴

お薬を飲むことに抵抗を感じる方もおられるかもしれません。
しかし医学の進歩に伴って、今では副作用が少ない新世代のお薬が登場し、社会不安障害の改善に役立っています。

社会不安障害のお薬は大きく分けて、不安体質自体を改善する『基準薬』と、緊張場面で限定的に使う『頓服薬』に分けられます。

基準薬について

社会不安障害の場合、シナプス間のセロトニン量が少なくなっているために過剰な不安や緊張が生じると考えられています。
そこでSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)という種類のお薬を使い、セロトニンのバランスを整えていきます
現在、日本で社会不安障害の治療薬として認可されているSSRIは、以下の3つです。

名 前 製 造 元 剤 形 写 真
※写真は実物より大きく映っています。
パキシル グラクソ・スミスクライン 基準薬について
デプロメール 明治製菓 基準薬について
ルボックス アステラス製薬
ソルベイ製薬
基準薬について

これらのお薬を、個人の病状や体質によって専門医が個別に処方し、使い分けていきます。

SSRIの効果は一般的に1~2週間後にあらわれはじめます。
そして、服用し始めて3~8週間のうちに症状が次第に改善していきます。

SSRIは、服用し始めて1週間前後に、軽い副作用が現れることがあります。
この副作用は、眠気やむかつき等の症状ですが、一過性のものです。
2週間前後で急速に軽減していきますので、心配はいりません。

また、医師の指示を守った正しい服用であれば、お薬に依存性はありません
厚生労働省が厳しい審査の元で認可した、安心して服用できる安全なお薬です。

頓服薬について

服薬する時間が決められておらず、必要なときに使用する内服薬を『頓服薬』と言います。
社会不安障害の場合、緊張する場面の前に飲む『緊張止め』が頓服薬になります。
これは、抗不安薬とドキドキを抑えるβ(ベータ)ブロッカーというお薬を組み合わせて用います。

『緊張止め』を使うと、今まで緊張していた場面でも、ほとんど緊張を感じなくなります。 もちろん個人差はありますが、「緊張止めを飲んだらスピーチが楽しかった」という方もたくさんいらっしゃいます。

抗不安薬

抗不安薬は緊張状態を緩和し、不安を軽減・消失させる作用のお薬です。
緊張場面の特徴、ご本人の使いやすさ等を考慮しながら専門医が個別に処方します。

医師の指示を守った正しい服用であれば、依存性はありません
厚生労働省が厳しい審査の元で認可した、安心して服用できる安全なお薬です。

作用時間 名 前 製 造 元 剤 形 写 真
※写真は実物より大きく映っています。
短時間 デパス 田辺三菱製薬 頓服薬について
中時間 ソラナックス ファイザー 頓服薬について
コンスタン 武田薬品工業 頓服薬について
ワイパックス ファイザー 頓服薬について
レキソタン エーザイ 頓服薬について
長時間 メイラックス 明治製菓 頓服薬について
レスタス MSD 頓服薬について

β(ベータ)ブロッカー

β(ベータ)ブロッカーは、心臓にある交感神経のβ受容体を遮断し、緊張場面特有の動悸(ドキドキ感)を抑える作用があるお薬です。高血圧症や狭心症、不整脈(頻脈)の治療にも用いられます。
緊張場面の特徴、ご本人の体質などを考慮しながら専門医が処方します。

βブロッカーは沢山の種類がある薬剤ですが、不安や緊張による動悸(『心臓神経症』といいます)の治療薬として認可されているものは『ミケラン』だけです。

名 前 製 造 元 剤 形 写 真
※写真は実物より大きく映っています。
ミケラン 大塚製薬 β(ベータ)ブロッカー

医師の指示を守った正しい服用であれば、依存性はありません
厚生労働省が厳しい審査の元で認可した、安心して服用できる安全なお薬です。